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【2011年カンヌ映画祭】いよいよテレンス・マリック監督の新作『ツリー・オブ・ライフ』('The Tree of Life')の秘密が明らかに

malick1ここ数年、テレンス・マリック監督の作品『ツリー・オブ・ライフ』('The Tree of Life')は、幽霊のように映画界をさまよい、手の届かない存在になっていた。ミステリアスで好奇心をあおるプロジェクトで、ブラッド・ピットとショーン・ペンが出演している。ここ数年、この映画に関する手がかりといえば、信仰、家族、存在理由をテーマに取り組んでいるということだけだった。この映画には恐竜も登場するらしい。

昨年は、主催者の計画でカンヌ映画祭への出展が決まりかけたが、映画祭が近づくにつれ、謎めいたところがあるマリックとプロデューサは考えを変えてしまった。

それからまもなく、'The Tree of Life'は日の目を見ることがないのではないか、との疑問が広がり始めた。だが結局のところ、マリックはこれまでにも非常に長い時間をかけて映画を制作してきている。2作目の『天国の日々』から、3作目でアカデミー賞にノミネートされた1988年の戦争ドラマ『シン・レッド・ライン』が公開されるまでに、それこそ20年もかかっているのだ。
新作で使用された効果については、リークされた写真で明らかになり、コンピュータでつくり出された恐竜らしきものの姿などがある。これらの効果は、それこそ撮影後の編集で何年もかけてつくり出されたものだ。この工程が長期間に及んだおかげで、6人もの編集者の手を経ることになった。期間が長すぎて、仕事を最後までやり遂げられる者がいなかったのだ。

これまでに様々なことがささやかれたが、それもとうとう終わりを迎える。'The Tree of Life'は月曜、カンヌ映画祭でプレミア上映される予定だ。アメリカでは5月27日に公開される。インタビューで、本作に携わった人々はこの映画の制作過程について、映画のテーマと同じくらいミステリアスなものだったと表現している。

約5年前、マリックはコリン・ファレル主演の英国植民地時代の物語『ニュー・ワールド』を完成させた。そのとき監督は仕事仲間とともに、彼自身の子ども時代、宇宙の創造およびすべての物事の意味について扱う映画を制作することを熱心に語りはじめた。

彼と以前、そのことを話し合ったことがある、と資産家でプロデューサのビル・ポーラッドは回想する。10年前、ポーラッドはマリックがゆうに200ページはある脚本を売りこむのを座って聞いていた。「彼には、『幸運を祈るよ、進めてくれ』と言ったんだ」とポーラッドは語る。まさか、このように大がかりなプロジェクトになるとは思いもよらなかったそうだ。

しかし、写真やインタビューを避けるマリックは、実はもっと早くから取り組んでいた。長年にわたる監督の美術監督で共同制作者でもあるジャック・フィスクは、監督が映画制作を始めると、彼の心の奥でアイデアが次々わき出してくる、と語っている。

「テレンスは『地獄の逃避行』から数十年間、ずっと映像を集めてきた」とフィスクは言い、監督の1973年のデビュー作でマーティン・シーンとシシー・スペイセクが主演した名作についても言及した。「月食や自然がおりなす出来事の映像をこの映画のためにとっていたんだ」。

それから30年以上経って、マリックは自身のスピリチュアルな作品に取りかかる準備を始める。マリックが1950年代にテキサスですごした子ども時代の場面を複数組み合わせ、世界の起源につきものの宇宙や星のイメージも合わせた。新しい脚本は、その2つの要素が以前よりさらにしっかりと織り合わされたものになったので、ポーラッドは出資、制作することにした。

malick1この作品には、ピット、ペン、ジェシカ・チャステインが出演する。そもそもこの映画のプロデューサだったピットが50年代の父親を演じる決意を固めたのは、数名の俳優が出演をとりやめてからである。チャステインはすでにその妻として配役されていて、ペンは彼らの息子の1人が成長した姿を演じる。

撮影にあてられた予算はおよそ600万ドルだ。そう語るのは、制作に近いある匿名の人物で、彼はこの問題について公に語る権限を持っていない。撮影は3年前にテキサス州のスミスヴィルで行われた。フィスクはこの町のことを「今日のアメリカでどこよりも1950年代のアメリカらしい場所」と表現した。

効果にあてられた予算についてはさらに難しい。本作の関係者によると、効果は、例えば「微生物」や「自然」のように2つの「領域」に分けられ、そこに銀河系最初の星の創造シミュレーションが含まれる。これらのシーンは、NASAの専門家たちの協力があって形にすることができた。

「今まで、科学者を顧問とするような映画に多く携わってきた」と語るのは視覚効果コーディネータのダン・グラスだ。ハッブル望遠鏡の画像を使用し、種族IIIとして知られる宇宙で最初に生まれた恒星を再現する工程について、次のように語った。「だが彼らは、画像の1つや2つにちょっと貢献するようなただの相談役ではない。科学的に正確であることを保証するために集められたチームなんだ」

テキサスでの撮影は、同じように作られた3軒の家で行われたので、そのときの光の具合によってマリックは家を簡単に行き来することができた。通常、制作では1件の家に缶詰になって、昼になると隣の家に駆け込むことが多い。マリックは人工的な照明を一切使用せず、カメラを演技中の俳優から離して、風や空に向けるよう指示することがよくあった。映画撮影技師のエマニュエル・ルベツキは、'The Tree of Life'について、「他の作品に比べたら、セットなどないに等しい」と語っている。

マリックは、進むにつれセリフや演技を変える。「ジェシカ、ここでは誰も脚本に注意を払わないんだよ」とマリックが言ったことをチャステインは思い返す。そのとき彼女は、脚本どおりにセリフを思いだそうとしていたのだった。
マリックも実際に見るまでは自分が何をしたいのかわからないから、周囲の人々も監督の意図を推測し続けることになる。

「それはまるで、朝早く起きて、テレンスが感じるだろうと思うことをもとに、今日がどんな日になるか考えるようなものよ」と語るのは、衣装デザイナーでマリックの仲間でもあるジャクリーン・ウエストだ。「この映画で多くの仕事をこなすには、洞察力が欠かせなかったわ」

Cannes 2011: Finally, the end of secrets on Terrence Malick's 'The Tree of Life'

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【2011年カンヌ映画祭】ウディ・アレン監督の'Midnight in Paris'で幕開け(2011/05/12)

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