|Posted:2011/08/28 15:05|Category :
映画情報|
クリスチャン・ベールは、バットマン最終章『ダークナイトライジング』("The Dark Knight Rises")の撮影がこの秋に終了するまで、次作を決めないことを明らかにした。その時期が来れば、彼は大きな選択をすることになるだろう。まもなく元ケープド・クルセイダー(バットマンの愛称)となる彼に対し、注目度の高いプロジェクトを有する多くのスタジオがラブコールを送っている。
それらプロジェクトには、ワーナー・ブラザーズが製作し、ビヨンセ・ノウルズが主演、クリント・イーストウッドが監督する"A Star Is Born"(『スター誕生』)のリメイク、マイケル・マンが監督する"Gold"、マンデートが製作し、スパイク・リーが監督する韓国スリラーのリメイク"Old Boy"の悪役、リラティビティが製作し、スコット・クーパーが監督する"Out of the Furnace"、そしてパラマウントが製作し、ダレン・アロノフスキーが監督する聖書を題材にした"Noah"がある(ワーナーの"Last Photograph"に出演するという話もあったが、現在は関与していない)。
現時点では、ベールはどのプロジェクトにも参加しておらず、有力候補になっている作品もない。スタジオの関係者によると、その理由は、ベールは非常に計画にこだわるタチで、『ダークナイトライジング』が終わらないことには、次の作品について考えられないからだそうだ。
バットマンの撮影が11月に終わっても、ベールは年始めまでは自由の身にはなれないはずだ。というのも、先に挙げたほとんどの映画は、どれも11月には撮影が始まっているため、ベールが複数の作品に取り組むのは不可能、というわけではないが、非常に難しいだろう。
また、これら始動中のプロジェクトにシリーズ化した映画は含まれておらず、同じ時期に撮影される大作で役に空きのあるものもなさそうだ。だが、ベールは『ターミネーター4』の主演もこなした人物である。彼はうまくバランスをとって、多額の予算を投じる映画と『アイム・ノット・ゼア』や『ザ・ファイター』のような小規模で賞賛を得やすい映画の両方に出演している。『ザ・ファイター』ではアカデミー助演男優賞を獲得した。
どちらにしろ、ベールは自身がある独自の有利な位置にいることをわかっている。とりわけ今年は、2003年以来、公開された映画がひとつもない初めての年になった。(2002年以降、ベールの出演映画が複数公開されなかったのは、03年と04年のたった2年しかない)。
彼は2012年、『ダークナイト・ライジング』と"The 13 Women of Nanjing"で再びスクリーンに戻ってくる。"The 13 Women of Nanjing"の撮影が行われたのは、バットマスクを最後に着用する前のことだ。
ベールは常に、映画の題材とその関係者に重点を置いて作品の選択をしている。現在、彼の目の前に置かれた各プロジェクトの背景を考えると、彼が次作にどの作品を選ぶかは誰にもわからない。
---
またTwichによると、ベールは2012年初旬に撮影が開始される予定のテレンス・マリック監督によるタイトル未定プロジェクトに参加するらしい。マリックとベールがお互いに関心を持っているのは周知のことだ。ベールは当初、現在編集中のプロジェクト(ある男女を中心に展開する物語)に出演することになっていたが、のちにベン・アフレックに取って代わられている。彼らは以前『ニュー・ワールド』で組んでいることから、マリックに準備を進めている別のプロジェクトがありその主役をベールに見込んでいるというのは、驚くようなことではない。
さらにこの映画は、マリックが編集中のプロジェクトより、ずっと地味なキャストになりそうだ。マリックは現在、ルーニー・マーラ、ヘイリー・ベネット、クレマンス・ポエジー、ミア・ワシコウスカの4人の若手女優の中から女性リードを決めようとしているらしい。サラ・グリーンがこのプロジェクトの制作にあたっているということは、この映画が以前うわさされていた” Voyage Of Time”である可能性もある。だが、” Voyage Of Time”というすでに知られたタイトルがついておらず、この映画のタイトルが未定であることから、これらは別のプロジェクトとみていいだろう。
Christian Bale weighs post-Batman projectsBREAKING: Christian Bale Cast In New Terrence Malick Project【関連記事】クリスチャン・ベール、ダーレン・アロノフスキー監督の'Noah'に主演の可能性(2011/6/11)『ツリー・オブ・ライフ』('The Tree of Life')に続き、テレンス・マリックの新作は完成間近(2011/5/31)